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【体験談】胞状奇胎と診断されてから妊娠許可がでるまで┊hCGの推移・経過観察の流れも公開

本記事は妊娠・流産に関する内容です。
苦手な方はこの記事は飛ばしてください。

妊娠8週目の頃、心拍の確認のために、いつものようにクリニックを受診しました。

エコーで赤ちゃんの様子を見てもらったところ、先生から「うーん、動いていないね」と一言。

この時点で「流産の可能性がある」と伝えられました。

さらに、エコーには

通常の妊娠とは少し違う「泡のようなもの」が映っており

胞状奇胎の可能性がある」と説明を受け、追加で血液検査を行うことに。

数日後、流産手術のために再度クリニックを受診し、血液検査の結果を聞くと、

hCGの値が約89,000という高い数値が。

先生曰く、通常妊娠なら1,000前後とのことで、この数値からも「胞状奇胎の可能性が高い」とのこと。

手術後は病理検査に回され、

その結果、部分胞状奇胎の疑いと診断されました。

結果が出るまでに1週間とのことでしたが、私の場合は再検査が必要となり、2週間ほどかかりました。

胞状奇胎とは、妊娠の際にできる胎盤の一部が異常に増殖し、正常な妊娠が継続できない状態のこと。
また「完全型」と「部分型」の2種類があります。
私の場合は「部分型の可能性が高い」との診断でした。

この記事では、私が胞状奇胎と診断されてから、妊娠許可が出るまでに実際に経験したことを、まとめました。

同じように不安を抱えている方の参考になれれば嬉しいです。

目次

胞状奇胎と診断された後に伝えられたこと

胞状奇胎と診断されたあと、先生からいくつかの大事な説明を受けました。

特に印象に残っているのが、この2つ。

・妊活は最低半年お休み
・がん化の可能性もゼロではない

妊活は最低半年はお休み

先生から最初に伝えられたことは「妊活は最低半年はお休みしてくださいね」という言葉でした。

その理由は、経過観察中に妊娠してしまうと「再発」や「絨毛がん」の早期発見が難しくなるため。
妊娠してしまうとhCGが上がるので、再発との区別がしにくくなり、安全のためにも最低半年間の経過観察は必要になるそうです。

年齢的にも半年のお休みには焦りを感じましたが、私自身、術後の体の変化としてホルモンバランスの影響なのか、生理が不安定になったり、不正出血が続いたりということもあり、今振り返ると自分の体をリセットするための必要な時間だったと思います。

侵入奇胎や絨毛がんのリスクもゼロではない

正直、hCGの数値が下がるのを待つだけなら・・・まだ気持ち的も乗り越えられそうでしたが、

侵入奇胎や絨毛がんになる可能性がある

と言われたときは、頭が真っ白になりました。

侵入奇胎とは、胞状奇胎の組織の一部が、子宮の筋肉や血管に入り込んでしまう状態のこと。
10~20%の確率で起こる。

絨毛がんとは、胎盤を作る絨毛という組織が悪性化し、がん化してしまう病気。
1~2%の確率で発症。

どちらもhCGの数値が下がらなかったり、再上昇したりした場合に疑われます。

万が一そうなった場合「早期発見をして、きちんと治療をすれば治る」病気とのことですが、抗がん剤治療が必要になる可能性があると聞いて、本当に怖かったです。

胞状奇胎経過観察の流れ

胞状奇胎と診断されたあと、
どうやって経過をみていくかは、病院や先生によって異なると思います。

ここでは私が実際に受けた経過観察の流れをご紹介します。

術後5週目まではクリニックで週1回の通院

手術後は、週に1回のペースでクリニックに通院し、血液検査でhCGの数値を確認します。

ただ私が通っていたクリニックでは、
検査結果がその日にわからず、結果は次の診察の時に分かるという形でした。

hCGの数値が上がり術後6週目~大学病院へ転院

5週目まで下がっていたhCGの数値が、5週目の検査で少し上昇。

クリニックの先生から紹介状をもらい、大学病院へ転院しました。

大学病院では、その日のうちに検査結果が出るので、通院は2週間に1回になりました。

検査の結果をその日に聞くのは怖かったですが、通院のペースが空いたのは気持ち的にはラクに。

手術後5週目までに1,000を切ることが目標

胞状奇胎は数値が下がるのを待つことが必要になってきます。

しかし、ただ数値が下がればいいのではなく、

手術後○週までにhCGが○○まで下がらないといけない」という目安があるみたいで、

最初の目標は「術後5週目までに1,000を切る」ということでした。

それまでに順調に下がっていれば「順調型」で経過観察を続ける、
下がりが悪い上昇すれば「非順調型」で抗がん剤治療を検討する可能性もあると説明受けました。

治療薬はなく、ただ待つしかない

胞状奇胎の治療は、特別な治療薬や直接的な治療法はありません

できるのは「hCGが自然に下がるのを待つ」ことだけ。

数値が下がるか、上がるか、それによって今後の治療方針も変わるため、「数値が上がっていたらどうしよう」と怖くて仕方がない日もありました。

先が見えない治療は、肉体的にも精神的にもしんどかったです。

経過観察中は、何もできない自分にモヤモヤする日もあると思います。

でも、「待つことも」も立派な治療のひとつ。

私は一度上がりましたが、8ヶ月かけてhCGの数値が正常に戻り、妊娠許可をもらうことができました。

私のhCGの数値の推移

経過観察中、
私が一番気になったのがhCGの数値

検索しても不安が増すばかりで、毎日のように

  • 胞状奇胎 hCG 下がり方
  • hCG 上がったらどうなる
  • hCG いつ陰性値になる

などを検索しまくっていました。

そこでここでは、私の実際のhCGの推移を記録としてまとめました。

もちろん経過には個人差があるため、あくまでのひとつの参考例としてご覧ください。

時期hCGの数値
稽留流産手術前89,000
術後2週間後401
術後3週間後198
術後4週間後52
術後5週間後55(※3UP)大学病院へ
術後6週間後27(※生理再開後)
術後8週間後13
術後10週間後<2.3(※陰性値)
術後12~30週<2.3(※以降ずっと陰性)
術後31週間後<2.3(※妊娠許可)

陰性値の中でも細かい数字を出してくれていて、
0になってからも0.01、0.1に数値が上がることもありましたが検査誤差の可能性が高いとのことでした。

一度数値が上がって不安MAXに

術後2週間後の検査で、先生からは「すごく順調だね」と言われてhCGの数値がどんどん下がっていくのを見て私自身少しホッとしていました。

でも術後5週目のときに、まさかの数値が「52→55に3だけ上昇」してしまいました。

先生にも「基本的には下がるから大丈夫」と言われていたぶん、頭の中が真っ白に。

「これって再発?抗がん剤治療になるの?」と不安が一気に押し寄せられて涙が止まらなかったのを覚えています。

エコーで異物も見つかる

術後6週目、大学病院へ転院して最初の診察のとき、エコーを見てくれた先生から

子宮の奥に異物が見えるかもしれない」と言われました。

「また手術?抗がん剤治療?」と不安で仕方がなかったですが、

その日のhCGの数値が下がっていたためもう少し様子をみることに

今後どうなるのか不安でいっぱいでしたが後日、再度エコーで診てもらうと、異物は自然に消えていたとのことで安心しました。

余談

再度検査する前に、生理中「黒い塊のようなもの」が出ていて、もしかしたらそれが異物だったのかな?とも思っています。(先生にも自然に出ることもあると言われました)

もしあの異物が消えず、hCGの数値もまた上がっていたら、再手術(私の場合、子宮の奥にあるため、手術は避けたいと言われました)か場合によっては抗がん剤治療も検討と先生に言われていたので本当に下がってくれて良かったです。

上がっても、また下がることもある

経過観察中、数値が少しでも上がるとすごく不安になりますよね。

私も、夜眠れないほど怖かったです。

でも私のように、一時的な上昇でも自然に下がるケースもありました。

もちろん、すべての方が当てはまるわけではないですし、最終的判断は先生と相談しながらになると思いますが、

もし「数値が上がってしまった」と不安な方がいましたら「上がっても、また下がることもある」という希望を少しでも感じてもらえたら嬉しいです。

私が経験した胞状奇胎のQ&A

私自身、胞状奇胎と診断されてから、毎日のように検索魔になっていました。

  • いつまで通院するの?
  • 陰性値になりまでどのぐらいかかるの?
  • 妊娠許可がでるまでどのぐらい?

などの疑問や不安に少しでも寄り添えたらと、

実際に私が経験した胞状奇胎の経過をもとに、当時気になっていたことをQ&A形式でまとめました

※あくまでも私の実体験をもとにした一例です。症状や治療方針には個人差があります。
参考のひとつとして読んでいただけたら嬉しいです。

経過観察はいつまで続くの?

陰性値になったあとも「4~5年は定期的に経過観察が必要」と先生に言われました。
hCGが陰性値になったあとも、すぐに終了ではありません。

経過観察中どれぐらいの頻度で通院するの?

陰性値になるまでは、1~2週間に1回のペース。
陰性値になってからは、基本的に2週間に1回でしたが、予約状況や私用などで3~4週間あくこともありました。
妊娠許可が出てからは、半年~1年に一度のペースで良いとのことでした。
通うのは大変でしたが、定期的にチェックすることで安心感がありました。

経過観察中の検査内容は?

毎回、血液検査でhCGの数値を確認します。
必要に応じて、エコーで子宮の様子も確認することがありました。

hCGが陰性値になるまでどのぐらいかかった?

術後10週間目の血液検査で陰性値(<2.3)となりました。

妊娠してもいいのはいつから?

hCGが陰性値になってから半年間、再上昇がなければOKとのことでした。
私は術後31週目で許可がでました。

胞状奇胎の手術は何回受けた?

私は1回(稽留流産手術)のみでした。
病院や経過によっては、2回目の手術が必要になる方も多いようですが、私は追加手術はありませんでした。

不安な気持ちどう乗り越えた?

不安をゼロにするのは、いつ再発すかわからないので今もできていませんが、検査の日に「不安なこと」「体の症状」「気になること」をメモをして先生に聞いていました
また、願掛けで薬師寺や神社などに行きました。

妊娠中(手術前)つわりは重かった?

私の場合、吐くまではいきませんでしたが、常に気持ち悪さがありました。
胞状奇胎はhCGが高い=つわりが強く出やすいといわれています。
私の場合は、1日中吐き気が続き、においに敏感になったり、味覚がなくなったりしました。(マックのポテトすら味がしませんでした)

つわりはいつから始まった?

妊娠3週目頃から「なんとなく気持ち悪いな」と感じていて、5週間目頃には本格的に気持ち悪さが強まりました。

妊娠中(手術前)出血はあった?

妊娠3週目ごろに着床出血のような出血があり、5週目からは茶色やピンク色のおりものが続いていました。
着床出血は3日ほどで止まりましたが、それ以降の出血は手術まで続いていました。
出血を見るたびに「流産かとも」と不安になりましたが、つわりが続いていたため、まだ大丈夫かな…と自分を落ち着かせていました。

※Q&Aの内容は、あくまでも私個人の体験談をもとにまとめたものです。
病院や症状などの状況によって経過や必要な処置は変わっていきますので、受診中の方は、主治医の指示を最優先にしてくださいね。

まとめ┊胞状奇胎のと診断された方へ

胞状奇胎と診断された当時、

私は毎日不安と怖さでいっぱいでした。

(いつ再発すかわからないので今も怖さはありますが)

「抗がん剤治療することになったらどうしよう」「この症状大丈夫?再発していない?」

など、そんな気持ちがふくらみすぎて、気づけば

  • 不正出血
  • 胃痛
  • 生理不順
  • 白髪が増える など・・・

胞状奇胎とは別の不調が次々に出てくるようになりました。

また、子宮内膜症など他の婦人科の病気になったのではないかとも不安になり、検査のときに先生に相談してエコーで診てもらうなどをしました。

あの時、強く思ったのが

病気だけではなくて
心のケアも本当に大事

ということです。

胞状奇胎と診断されたとき、手術のとき、経過観察中、どのタイミングでも「不安な気持ち」を無理に抑え込まなくても大丈夫と私は思います。

今、この記事を読んでくださっている方が、もし同じような不安をかかえていたら、

まずは自分をいちばん大切にしてくださいね。

  • 頑張りすぎなくてもいい
  • 焦らなくてもいい
  • ちゃんと少しずつ前に進んでいます

心も身体も、ゆっくり整えていけますように🌷

ちなみに、X(旧Twitter)で、

  • 経過観察中の症状や気持ちの浮き沈み
  • hCGの数値の推移

など、あの頃の私が読みたかった情報をマイペースに記録していました。

もしよかったら、のぞいてみてください(@suzu_record)👇🏻

このブログやXを通して、もし「こんなことを知りたい」「誰かに聞いてほしい」などがあれば、お力になるかわかりませんが、お気軽にメッセージをください💌


最後まで読んで頂きありがとうございました🌷
少しでも参考になれれば嬉しいです!

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